2014年04月18日

韓国の政治システムが変わらない限り従軍慰安婦問題は永遠に解決しない

4月16日、韓国・ソウルで従軍慰安婦問題などをテーマに日韓外務省局長級協議が行われました。

毎日・東京を除く大手新聞社は18日の社説でこの件を扱っています。

朝日新聞「日韓局長協議―関係改善の足がかりに」
産経新聞「日韓局長級協議 広範な関係改善を目指せ」
日経新聞「日韓首脳会談への布石に」
読売新聞「日韓局長級協議 関係修復へ粘り強く接点探れ」

ちなみに東京新聞は協議当日の朝刊に社説で取り上げています「従軍慰安婦問題 日本側の努力も伝えよ」

各紙とも、オバマ大統領の両国訪問を前に対話に前向きな姿勢を見せようと演出したとの見立てをしつつも、これを良い機会に関係修復に向けて前進すべきとしています。

ただし、
 慰安婦問題をめぐる日韓の溝は深い。韓国側は「誠意ある措置」を求め、日本が法的責任を認めるとともに、首相による謝罪や政府予算を使った支援を期待しているという。日本政府はとくに法的責任については「決着済み」との立場で、協議でもこうした主張を改めて強調した。
日韓は1965年の国交正常化の際に、請求権問題は「完全かつ最終的に解決した」とする協定を結んでいる。慰安婦問題で法的責任を認めれば、請求権協定そのものが揺らぎかねない。この点で日本側に譲歩の余地はない。(日経新聞社説)
と指摘されているとおり、韓国側はいわば“一事不再理”の問題を蒸し返しているわけで、日本政府が韓国側の主張を飲むことはあり得ません。

この点について朝日の社説では、
 ただ、日韓ともに前政権だった一昨年秋に、政治決着の間際までこぎつけたことを、双方の当事者らが証言している。
 日本側は当時、駐韓大使によるおわびや、すべて政府資金による被害者支援を提案した。
 日本の衆院解散で実現しなかったが、韓国側は朴政権下でも同様の提案を求めてきた
としていますが、16日の東京新聞の社説では、
 野田政権の2012年、「女性基金」の経験も踏まえ、国家賠償はしないが元慰安婦への支援金をつくり、駐韓日本大使が面会しておわびする解決策が浮上したが、韓国側が受け入れなかった。安倍政権で初の協議でも、人道的な解決が論議される可能性がある。
とまったく違う話になっています。

私は野田政権当時の李明博大統領や現在の朴大統領の強硬な反日姿勢からして、国家賠償ではない支援金や駐韓大使程度の謝罪を受け入れるとは思えないので、東京新聞の方が事実に近いのではないかと思います。

が、仮に朝日社説のとおり、韓国側が日本の提案を受け入れて「政治決着の間際までこぎつけた」としても、朴政権が終わってしまえば、どうせまた蒸し返してくるに決まっています。

なぜなら、韓国という国は民主主義を標榜しておきながら大統領が辞めると本人や親族が逮捕されたり、暗殺されたり、自殺したりするという異常な政治がまかり通っており、革命が起きたのと同じぐらい過去の政権との断絶が甚だしいからです。

したがって、一時の政権が行った政治決着を以後の政権が継承する保証はまったくありません。

だからこそ日本政府が過去に行った償いや謝罪、過去の韓国政府が日本と結んだ「協定」についても、現在の政権は無視を決め込んでいるのです。

さらに朝日の社説に、
 韓国政府は、市民団体などの強い主張を背景に「法的責任」の認定を求めるが、日本側は国交正常化の際に「法的には解決済み」と主張する。

 日本政府は今後も誠意をもって可能な限りの措置を探るべきだ。一方の韓国政府も市民団体との対話を進め、現実的な解決策に対する国内世論のとりまとめに取り組んでほしい。
とあるように、韓国では市民団体が非常に発言力を持っており、左右を問わず反日を掲げています。

一国の政府の政策について、まず「市民団体のとの対話を進め」てほしいと指摘される国って一体何なんでしょう。

日本でも同様ですが、市民団体というのは基本的に思想や理念そのものが存在意義となっているため、容易に政権の言いなりになるとは思えません。

むしろ逆に政権が日本と妥協しようものなら、その存在意義を懸けて“腰砕け”の自国政権に対して過激な行動に出るに違いありません。

それが予想できる限りにおいて、韓国政府には朝日が求める「市民団体との対話を進め、現実的な解決策に対する国内世論のとりまとめに取り組」むインセンティブはないのです。

日韓の不和をめぐっては、よく「日本はドイツを見習え」と言われますが、当時のナチスのホロコーストと日本の戦争責任を一緒にすることができないという違いは置いておくとして、決定的に違うのは“ドイツの相手国政府は過去にドイツから受けた謝罪や賠償をその後の政権もきちんと継承している”ということでしょう。

こうしてみると、日本がいくら謝っても韓国の“革命的民主主義”という政治システムが変わらない限り、永遠に蒸し返される運命にあるのかもしれません。


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